“男の呼気に含まれるタバコ臭さにどこかエロスを感じながら、
翔太は、口元に差し出された男の掌に、
さっきから口腔内に溜め込んでいた唾液をドロリと吐き出した。
気持ち悪いほどニタニタと微笑む男が、翔太の口元から垂れる唾液を指先で拭った。
男は右手の掌に溜まったソレを、一滴も漏らさないような手つきで、翔太の腹の上へと持ってきた。
安いビジネスホテルの一室はやけに蒸し暑く、
布切れも何も身につけていない翔太の身体の下にあるベッドのシーツは、
先ほどから汗でぐっしょりとしていた。
呼吸するたびに上下する、適度な脂肪と幼さを有した腹部の真ん中。
ぽっかりと開いた黒い穴の中に注ぎ込むように、唾液を垂らしていく男。
その深く開いた穴の容量を超え、溢れ出る液体。
翔太の褐色の腹部全体に広がっていく。
脇腹を伝い、一筋の糸となって流れていき、白いシーツを汚した。
汚いはずの唾液が、光の加減も手伝ってか、テラテラと輝いて見えた。
息を荒げた男が、唾液の貯蔵庫と化した翔太のヘソの穴に人差し指を差し入れた。
ズブズブという音が聞こえた気がした。
男の指が侵入し、かわりに蓄えられていた分の唾液が溢れ出てきた。
自分の体内で生産された狡猾油を使って小汚い男にヘソを「犯される」翔太。
指が出し入れされるたびに、身体の真ん中、陰茎の奥の方がキュンとするのを感じる。
そんな翔太の心の奥を知ってか知らずか、男は翔太の両足を軽く広げさせた。
その付け根にある、〇学五年生にしては幼い陰茎とふぐり。
左手でふぐりの中身を確かめるように、コリコリとしてみる。
柔らかい皮に包まれた、二つの玉を指先で遊ぶ。

「んふっ」
翔太は背筋に微電流が流れたように、つま先をピンッと突っ張らせた。
徐々に堅さを増し、頭を上げ始めた陰茎を眺めながら、男はいっそうニタニタと笑みを浮かべた。
男はヘソを犯し終えたと判断し、右手の動きを止め、翔太に顔を近づけた。
まん丸の目に、かわいらしく小さな鼻。
ちょっと上を向いている。
そしてぽってりとした唇。
男はソレを奪った。
何の躊躇もなく、男と翔太は唇を重ねた。
舌を絡めあい、翔太の唾液を奪い取った。
口を離すと、未練を残すかのように唾液の糸が引いていた。
男は、幼いながらも雄々しく、垂直に起ち上がった翔太の陰茎の真上に口元を持っていくと、
さっき口移しで受け取った唾液を口先から垂らした。
可愛らしく皮を被った先端の、わずかに開いた隙間に侵入し、
溢れ出た分がテカテカと表皮を濡らしていく。
男は口腔内の唾液をすべて放出し終えると、そっと翔太の右手を取り、
勃起し濡れそぼった陰茎に添えさせた。
そして耳元で囁いた。
「いじってごらん?」




コメント