〇〇1年の時、仲間3人と廊下に出てふざけあっていた。
成り行きから僕が床に仰向けに寝た拍子にふたりに上に跨られ、押さえつけられた。
「うあぁ、まいった、まいったぁ」
と最初は笑っていたのだが、足下のやつが足の上に乗り、
腹の上に乗ったやつが、ズボンのベルトを緩め始めた。
「あぁー、ゆるしてくれー」
と焦りながらもふざけ笑いしながら頼んだのだが、続けられ、
とうとうズボンを引き下ろされパンツがさらけ出されてしまった。
「やめろー、はなせー」
今度はさすがに僕もマジになった。が、
ついにパンツに手が掛けられた。
「馬鹿ヤローいい加減にしろよぉーお前らぁ!」
もう完全マジな僕。
パンツに手を掛けたやつが、
「ここ終わると皆さんがっかりじゃん、なぁそう思わんか?」
他の二人が、「だよねぇー」とか
「出すべきモノは出さないと」とか訳の解らぬことを言って、相づちを打った。

「離せよー」
僕はもう半泣きの状態だったが、必死で体をよじって逃げようとした。
後で思ったが、ここで泣いてしまえば離してもらえたかもしれなかった。
でも、泣くのは格好悪いなどと思ったのがいけなかった。
余計に強く押さえられた。
「はぁーい!セイキの一瞬」
などと古くさいギャグを叫んだと思ったら僕のパンツを膝の下あたりまで一気の引き下ろした。
僕は頭の中が一瞬真っ白になった。
横の方から「やだぁー」とか
「あぁーあ、ひでぇー」とか笑い声みたいなものが聞こえたが、
恥ずかしさからそっちに目を向けられなかった。
当時、ほんの少し毛が生え始めたおちんちんを丸出しにされているこの
とんでもない状況からなんとか逃れようと必死でもがいた。
「おぉー、一応生えてるじゃん」
と言った後、「はい、ここまでー」と一人が言うと、体の上からみんな飛び退いた。
僕は飛び起きながら廊下の壁側を向き、パンツとズボンを同時に引き上げた。
その後ベルトの処を手で押さえたままトイレに走り込んだ。
トイレの大の処に入り、改めてパンツとズボンを整えてドアを開け外の様子を見た。
どうしようかと思ったが、そのまま教室に戻って席に着いたら、三人が恐る恐る近づいてきた。
ふてくされて横向いていたら「ゴメン、やりすぎた」と謝ってきた。
こいつら、何を今更言ってやがる、と思ったが、ぺこぺこと何度も謝るので結局許してしまった。
(このころは僕も人がよかったなぁ、と今は思う)が、
ほんとに恥ずかしかったのはこの後。
放課後、教室の人数もかなり少なくなった頃、
二人の女子が席でまだ座っていた僕の処へ来て、
僕の顔をのぞき込み「M君のおちんちん、見ちゃった」と囁いて、
薄笑いながら去っていった。
言葉も返せないほど恥ずかしくて、顔が引きつった。





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